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結婚適齢期とは?時代とともに変化する結婚観と結婚の最適なタイミングについて

『結婚適齢期』と呼ばれる年齢は何歳くらいをイメージするでしょうか?
現代では、結婚する時期や形態に対して多様な価値観が存在し、昔のように特定の年齢を強く意識しない人も増えていおり、晩婚化の傾向は、キャリア形成や個人の生き方など、社会的背景に大きく影響を受けています。
とはいえ、子育てやパートナーとの将来設計など、タイミングを見極めないと後々のプランに影響が及ぶ可能性もあります。
本記事では、結婚適齢期の定義や時代ごとの変化はもちろん、ライフプランや出産タイミング、婚活の具体策まで幅広く解説します。
自身に合った結婚のタイミングを見極め、最適な選択をするための参考になれば幸いです。

結婚適齢期とは?

結婚適齢期とは?

結婚適齢期とは、「結婚するのにちょうど良い」と考えられる年齢層のことを指します。
かつては「女性は25歳前後」といった固定観念が強くありましたが、今では価値観や生き方の多様化に伴い、年齢を一律に区切ることが難しくなっています。
個々のライフスタイルやキャリア、家族観、住んでいる地域など、さまざまな要因によって“最適な時期”は大きく変わるのが現状です。

たとえば、厚生労働省が発表している統計(2021年)では、男性の平均初婚年齢は31.0歳、女性は29.5歳となっており、数十年前に比べると結婚年齢が上昇傾向にあることがうかがえます。
さらに、ある調査では「女性が考える結婚適齢期」はおおむね28歳前後という結果も出ていますが、これらはあくまで“目安”です。
男性・女性を問わず、結婚のタイミングを決めるのは結局のところ自分自身。それぞれの人生設計や優先したいライフイベントによって、最適なタイミングは異なります。

最近は男女ともにキャリアや学業、趣味などを重視してライフプランを考える傾向があります。
そのため、「平均的には30歳前後だから結婚する」といった画一的な考え方だけではなく、自分が納得できる時期を見極めることが大切です。
たとえば、「子育てを早めにスタートしたい」「仕事をある程度軌道に乗せたい」など目指す姿は人それぞれ。
周囲の声や世間の平均値に流されず、どのような生き方を望むのかをじっくりと考えたうえで「ここだ」と思えるタイミングこそが、あなたにとっての“結婚適齢期”と言えます。

出典:令和3年(2021) 人口動態統計月報年計(概数)の概況(厚生労働省)

日本人の結婚年齢の推移と男女別の違い

日本人の結婚年齢の推移と男女別の違い

近年、日本社会において晩婚化が進んでいることは周知の事実です。
厚生労働省の「人口動態統計」によると、2023年の平均初婚年齢は夫が31.1歳、妻が29.7歳となっており 、1995年と比較して夫は2.6歳、妻は3.4歳上昇しています 。
婚姻件数も減少傾向にあり、2022 年は 50 万 1116 組で、前年の 52 万 5507 組より 2 万 4391 組減少し、婚姻率(人口千対)は 4.1 で、前年の 4.3 より低下しています 。

日本人の平均結婚年齢の推移

まず、厚生労働省の「人口動態統計」をもとに、1970年代以降の平均初婚年齢の推移を年代別に見てみましょう 。

年代夫の平均初婚年齢妻の平均初婚年齢
1970年代27.0歳24.7歳
1980年代27.0歳24.1歳
1990年代28.4歳25.2歳
2000年代30.0歳27.3歳
2010年30.8歳28.6歳
2023年31.1歳29.7歳

男女ともに平均初婚年齢は一貫して上昇傾向にあることがわかります。特に1990年代半ば以降、上昇ペースが加速していることが見て取れます 。

男女別の推移

次に、男女別に平均初婚年齢の推移です。

期間男性の平均初婚年齢女性の平均初婚年齢
平成27年 31.1歳29.4歳
10年前 29.8歳28.0歳
20年前28.5歳26.3歳

10年前と比較すると、男性が1.3歳、女性が1.4歳上昇しており、20年前と比較すると男性が2.6歳、女性が3.1歳上昇しています 。
女性の社会進出が進み、結婚を先延ばしにする女性が増えていることは要因の一つとして考えられますが 、それだけでなく、男女間のジェンダー意識のミスマッチなども晩婚化に影響を与えている可能性が示唆されています 。

出典:人口動態調査(厚生労働省)

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結婚年齢に影響を与えていると考えられる要因について

結婚年齢に影響を与えていると考えられる要因について

社会経済的な要因

経済状況
晩婚化と経済状況の関係は密接にあります。内閣府の調査結果によると、結婚意思のある未婚者が結婚を決心する状況として、男女ともに「経済的に余裕ができること」が最も多く挙げられています。
経済成長の停滞が長期化する中 、結婚や出産・育児にかかる経済的負担を懸念し、結婚を躊躇する若者が増えていると考えられます。  
また、「パラサイト・シングル」と呼ばれる、親と同居し経済的に依存している未婚者の増加も、晩婚化や非婚化に影響を与えているともいわれています 。
親と同居することで生活コストや家事労働の負担が軽減され、結婚の経済的メリットを感じにくくなっていると考えられます 。加えて、保育費用の上昇も晩婚化の一因として指摘されています。  

雇用形態
非正規雇用の増加も晩婚化に影響を与えているといわれています。
雇用形態の非正規化が進むことで、賃金収入の格差が拡大し、経済的な理由から結婚や出産を躊躇せざるを得ない状況が増加している可能性が指摘されています。
非正規雇用は男性の結婚タイミングを遅らせるだけでなく、女性の結婚タイミングにも影響を与えることが示されています。
特に、非正規雇用で働き続けている人は、結婚への移行が遅れる傾向が見られます 。  

教育水準
女性の教育水準の上昇は、晩婚化を促進する要因の一つとしてあげられています。
高学歴化により就学期間が長期化し、結婚時期が遅くなる傾向があるためです。
また、高学歴女性は結婚相手に高い学歴を求める傾向があり 、結婚市場におけるミスマッチが生じる例もあります。

住宅事情
結婚後の住居費負担も、結婚を躊躇する要因の一つと考えられます。
結婚によって住居費の上昇が予想され、居住コストが結婚のインセンティブとして作用していないケースが多いことが示されています。  

結婚と出産・育児の機会費用
結婚や出産・育児には、費用がかかります。
女性の場合、結婚や出産・育児のために仕事を辞めたり、キャリアを中断したりすることで、得られるはずだった収入を失う懸念があります。
この機会費用は、女性の社会進出や経済的自立が進むにつれて大きくなり、結婚や出産・育児に対する消極的になってしまう要因になり得ます 。

価値観の変化

結婚に対する価値観の多様化も、晩婚化の要因の一つとして考えられます。
若者が「結婚」と「自由や気楽さ」を比較考量した結果、結婚のメリットが見いだせなくなっている傾向があります。
結婚に対する価値観が多様化し、必ずしも結婚が人生の必須条件ではないと考える若者が増えてきています。

ライフスタイルの変化
ライフスタイルの多様化も晩婚化に影響を与えている要因の一つです。
若者が自己実現や趣味に時間を費やすことを重視し、結婚や子育てを後回しにするケースが増え
また、 では、ライフサイクルの変化により、人生における様々なイベントのタイミングが遅くなっていることを示しています。  

ジェンダー意識の変化
若い世代では、仕事と家事の分担に関して、男性の方が性別役割意識が強い傾向が見られます。
このようなジェンダー意識のギャップが、結婚生活における価値観の違いとなり、晩婚化や未婚率に影響している可能性があります。  
また、女性の就業意欲が高まっている一方で、結婚後の家事・育児の負担が依然として女性に偏っている現状も指摘されています。
仕事と家事・育児の両立の難しさが、女性の結婚に対する意識に影響を与えている可能性もあります。  

出典:平成16年版男女共同参画白書(内閣府男女共同参画局)

出産や子育てに適したタイミングとは?

出産や子育てに適したタイミングとは?

妊娠・出産、そして子育ては、人生における大きな喜びと挑戦に満ちた道のりです。
晩婚化が進み、女性の社会進出が進む現代において、これらのライフイベントのタイミングは、より多様化し、個々の価値観やライフプランと深く関わっています。
誰もが同じように感じる喜びや不安。自分らしい決断をするために、必要な知識を深めていきましょう。

女性の妊娠・出産に適した年齢

医学的には、妊娠・出産に最適な年齢は20歳代と言われています。
遅くとも30歳代半ばまでに第1子を出産するのが望ましいとされていますが、 25歳から34歳を妊娠適齢期と呼ぶ専門家もいます。
これは、この時期が女性ホルモンの分泌量が最も多く、妊娠しやすい状態にあるためです。
18歳から45歳くらいまでを「性成熟期」と言い、この時期の女性は妊娠・出産に適していると考えられています。  

しかし、妊娠・出産に適した年齢は、生物学的な要因だけでなく、社会的な要因も大きく影響します。
本人の就学状況、結婚の状況、仕事の状況など、様々な要素を考慮する必要があります。  

出典:一般社団法人日本生殖医学会|一般のみなさまへ – 生殖医療Q&A

結婚適齢期に沿った結婚のメリットとデメリット

結婚適齢期に沿った結婚のメリットとデメリット

結婚適齢期とされる時期に結婚することには、時間的、経済的、心理的な利点がある一方で、急ぎすぎるリスクも見逃せません。ここではメリットとデメリットを整理します。

結婚適齢期と呼ばれる時期に結婚を決断すると、出産や子育ての計画が立てやすくなるなどの良い面があります。一方で、焦りから本来求めるパートナー像を見失い、後悔につながるケースもあるので注意が必要です。

結婚適齢期とされる時期に結婚するメリット

妊娠・出産におけるリスクが少ない:
前述のとおり医学的には、20代後半から30代前半は妊娠・出産に適した年齢と言われています。
この時期に結婚すれば、妊娠・出産のリスクを低く抑え、体力的に余裕を持って子育てに臨むことができます。  

体力があるうちに子育てができる:
若いうちに結婚すれば、体力的に余裕を持って子育てができます。
子どもと活発に遊ぶことができ、睡眠不足など体力的な負担にも耐えることが出来ます。  

周囲からのプレッシャーがなくなる:
結婚適齢期に結婚すれば、「まだ結婚しないの?」といった周囲からのプレッシャーから解放されます。精神的なストレスを軽減し、自分らしい生活を送りやすくなるでしょう。  

社会的な安定を得やすい:
結婚適齢期に結婚すると、社会的な安定を得やすいというメリットもあります。
結婚することで、家族や親戚とのつながりが強くなり、精神的な支えを得やすくなります。
また、地域社会にも溶け込みやすくなるため、子育てのサポートを受けやすくなるという利点もあります。  

結婚適齢期とされる時期に結婚するデメリット

経済的な余裕がないケース:
結婚適齢期は、まだ経済的に安定していない時期である可能性があります。
結婚資金や新生活の準備、子育て費用など、経済的な負担が大きくなり、生活に余裕がなくなるケースがあります。
 
自分のための時間が少なくなる:
結婚すると、自分のための時間が減り、趣味や旅行、友人との付き合いなど、自由な時間が制限され、人によってはストレスを感じる場合があります。

仕事やキャリアに影響が出る:
結婚や出産を機に、仕事やキャリアを諦めなければならない場合があります。
特に女性は、出産後の育児休暇や時短勤務などにより、キャリア形成に影響が出る可能性があります。  
結婚適齢期はあくまでも目安であり、結婚するのに最適な時期は人それぞれです。
年齢や経済状況、仕事、ライフプランなどを考慮し、自分にとって最適なタイミングで結婚することが大切です。

結婚適齢期を過ぎた場合の婚活方法と考え方

結婚適齢期を過ぎた場合の婚活方法と考え方

「もう結婚適齢期を逃してしまったかも」と感じても、実際には自分が納得できるタイミングで生涯のパートナーを見つける人は少なくありません。ここでは、より柔軟な婚活や考え方をご紹介します。

年齢が上がるにつれて婚活のハードルを高く感じる人が増えますが、実際には30代や40代で初婚に踏み切る人も多くなってきています。社会環境の変化や婚活サービスの充実によって、出会いのチャンスは昔よりも多様化されてきています。

結婚適齢期を過ぎた後の婚活心構え

高年齢での婚活だからといって悲観的になる必要はありません。むしろ社会経験や生活経験が豊富だからこそ、自分に合ったパートナーを的確に見極めることができる可能性も高いのです。ただし、相手の条件、ライフステージに関するすり合わせなど、計画的なアプローチが求められます。

婚活サービスやサポートの活用

近年はマッチングアプリ、婚活パーティー、結婚相談所といった多様な婚活サービスが普及し、年齢や理想に合わせて選ぶことが可能です。特に経験豊富なカウンセラーやアドバイザーのサポートを受けることで、客観的な視点を取りいれ効率よく活動を進められる人も増えています。

マッチングアプリや婚活パーティーの利用

オンライン上での出会いは時間や場所を選ばず、仕事で忙しい人や人見知りの人にも利用しやすいツールです。婚活パーティーでは同年代や趣味の合うグループに参加することで、リアルなコミュニケーションから相手を知る機会が広がります。

結婚相談所やカウンセラーのサポートの重要性

カウンセラーは相手選びにおける客観的視点や、出会いの場を広げるためのノウハウを提供してくれます。自分で婚活方法を模索しがちな人ほど、プロの持つネットワークや蓄積されたデータを活用することでよりスムーズにパートナーを見つけやすくなるでしょう。実際に結婚相談所を活用する場合は、無料体験などを利用して自分に合う環境をしっかりと吟味してから婚活を始めてください。

実態調査から見る婚活成功のポイント

婚活で成功する人の多くは、こまめなコミュニケーションと積極的な行動力を兼ね備えています。年齢に対して卑屈になるのではなく、自分の魅力や強みを把握し、相手と真摯に向き合う姿勢が鍵となります。

具体的なアクションとコミュニケーションの工夫

日常会話でポジティブな姿勢を示すことや、相手の話を丁寧に聞く姿勢を取ることは好印象につながります。特にオンライン婚活では、メッセージのやり取りやプロフィールの記載内容を工夫して、自分らしさを誠実にアピールすることが大切です。

まとめ:結婚適齢期を見極めて最適な選択を

まとめ:結婚適齢期を見極めて最適な選択を

結婚適齢期と言われる年齢は、あくまで統計的な目安や社会慣習に基づくものであり、人それぞれ最適なタイミングは異なります。

結婚は子どもの有無やキャリア、経済事情など多くの要素と密接に関わっています。20代後半から30代前半の時期は平均初婚年齢やライフプラン的にも区切りが良いとされていますが、あくまで一つの目安にすぎません。自分に合った結婚適齢期を見極めるためには、将来のビジョンや価値観のすり合わせをしっかり行うことが大切です。周囲の意見や社会の期待にとらわれすぎず、自分のライフプランに合った最適な選択を目指しましょう。

吉井啓介

著者:吉井啓介

経歴
・街コン主催:延べ1000回以上(10万人以上の参加実績)
・婚活パーティー主催:延べ2000回以上(3000組以上のカップル)
・結婚相談所経営:7年以上(500人以上の成婚)

・2012年:街コンイベントを開催
・2014年:街コン年間1000開催以上 婚活パーティー年間2000開催以上
・2017年:これまでの恋活&婚活イベントの経験をもとに結婚相談所を開業
これまでに1000組以上の結婚をサポート

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